2015年12月2日 (仮訳)イタリアにおいてキオン属植物の茎に生じた新属Premilcurensisの系統および形態 Tibpromma, S. et al., 2015. Phylogeny and morphology of Premilcurensis gen. nov. (Pleosporales) from stems of Senecio in Italy. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.236.1.3 [Accessed December 2, 2015]. 【R3-02432】2015/12/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イタリアにおいてキオン属植物の枯茎に発生した菌を検討し、新属新種Premilcurensis senecionisとして記載した。 本属はフェオスフェリア科に含まれ、同科他属とは子嚢胞子が無色~黄緑色で紡錘形~円筒形、3-5隔壁を有し、中央に翼状の付属物を有する点などが異なっていた。 本属と形態的に類似するLeptosphaeria属、Nodulosphaeria属などとの形質比較表を掲載した。 Italy, Province of Forlì-Cesena [FC], Premilcuore (新種) Premilcurensis senecionis Tibpromma, Camporesi & K.D. Hyde 語源…(属名)プレミルクオーレ産/(種小名)キオン属の 【よく似た種との区別】 Leptosphaeria ogilviensis 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢殻の殻壁が多角菌組織からなる 子嚢に短い柄を有する 本種と異なりイタリアではなくカナダに分布する 本種と異なりキオン属ではなくアキノキリンソウ属植物を宿主とする 本種と異なり子嚢果が表在性で基部が半埋生するのではなく埋生する 本種と異なり子嚢殻の殻壁の細胞が淡褐色ではなく褐色 本種と異なり子囊果内菌糸系に隔壁を有する 本種より子囊果内菌糸系の菌糸の幅が広い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく円筒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~黄緑色または黄褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~円筒形ではなく円筒形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく5 Leptosphaeria nanae 子嚢殻の殻壁が多角菌組織からなる 子嚢に短い柄を有する 本種と異なりイタリアではなくスイスに分布する 本種と異なり子嚢果が表在性で基部が半埋生するのではなく埋生する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻の殻壁の細胞が淡褐色ではなく褐色 本種と異なり子囊果内菌糸系に隔壁を有する 本種より子囊果内菌糸系の菌糸の幅が広い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく円筒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~黄緑色または黄褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~円筒形ではなく狭紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく5(-7) 本種と異なり子嚢胞子の付属物が翼状ではなく球形で末端に有する Leptosphaeria planiuscula 子嚢殻の殻壁が多角菌組織からなる 子嚢に短い柄を有する 本種と異なりイタリアではなくカナダに分布する 本種と異なりキオン属ではなくアキノキリンソウ属植物を宿主とする 本種と異なり子嚢果が表在性で基部が半埋生するのではなく埋生する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻の殻壁の細胞が淡褐色ではなく褐色 本種と異なり子囊果内菌糸系に隔壁を有する 本種より子囊果内菌糸系の菌糸の幅が広い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~黄緑色または黄褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~円筒形ではなく狭紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく5 本種と異なり子嚢胞子の付属物が翼状ではなく球形で末端に有する Nodulosphaeria modesta 子嚢殻の殻壁が多角菌組織からなる 子嚢に短い柄を有する 本種と異なりイタリアではなくカナダに分布する 本種と異なりキオン属植物ではなくRanunculus acrisを宿主とする 本種と異なり子嚢果が表在性で基部が半埋生するのではなく表皮下に生じのちに露出する 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢殻の殻壁の細胞が淡褐色ではなく暗褐色 本種より子囊果内菌糸系の菌糸の幅が広い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく円筒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~黄緑色または黄褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~円筒形ではなく狭紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく4 本種と異なり子嚢胞子の付属物が翼状ではなく小型の球形 Nodulosphaeria aquilana 子嚢殻の殻壁が多角菌組織からなる 子嚢に短い柄を有する 本種と異なりイタリアではなくカナダに分布する 本種と異なりキオン属植物ではなくHieracium pratenseを宿主とする 本種と異なり子嚢果が表在性で基部が半埋生するのではなく深く埋生する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻の殻壁の細胞が淡褐色ではなく褐色 本種と異なり子囊果内菌糸系に隔壁を有する 本種より子囊果内菌糸系の菌糸の幅が広い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく円筒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~黄緑色または黄褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~円筒形ではなく狭紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく5 本種と異なり子嚢胞子の付属物が翼状ではなく球形 Nodulosphaeria succisae 子嚢殻の殻壁が多角菌組織からなる 子嚢に短い柄を有する 本種と異なりイタリアではなくベルギーに分布する 本種と異なりキオン属植物ではなくScabiosa succineaを宿主とする 本種と異なり子嚢果が表在性で基部が半埋生するのではなく表皮下に生じる 本種より子嚢果の丈が高い 本種と異なり子嚢殻の殻壁の細胞が淡褐色ではなく暗褐色 本種より子囊果内菌糸系の菌糸の幅が広い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく円筒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~黄緑色または黄褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~円筒形ではなく狭紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく(4-)5(-6) 本種と異なり子嚢胞子の付属物が翼状ではなく小型の杯状球形 Chaetosphaeronema hispidulum nrLSU+ITS+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) nrLSU+ITS+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entodesmium rude 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~糸状 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく4~多数 本種と異なり子嚢胞子の付属物が翼状ではなく球形で両端に有する nrLSU+ITS+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードGではなくクレードFに含まれる) Dematiopleospora mariae 本種と異なり子嚢胞子が3-5隔壁を有するのではなく5-9つの横隔壁と3-6つの縦隔壁を有する石垣状 nrLSU+ITS+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードGではなくクレードFに含まれる) Phaeosphaeriopsis spp. 本種と異なり子嚢果が表在性で基部が半埋生するのではなく表皮下に埋生し成熟すると破出する 本種と異なり子嚢胞子が無色~黄緑色または黄褐色ではなく褐色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形~円筒形ではなく円筒形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-5ではなく4-5 本種と異なり子嚢胞子の最初の隔壁が中央部付近にありしばしば狭窄する nrLSU+ITS+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードGではなくクレードHに含まれる)